南紀熊野ジオパークを楽しむ

こどもから大人まで、学びと遊びに夢中になる旅

串本町・本州最南端から輝く清流を誇る古座川町まで、地球の秘密を探る学びと遊びの旅へ。                                                                                                                                                南紀熊野ジオパークについて楽しみながら学べる、ファミリーにおすすめのコースです。
1日目はジオパークの拠点施設「南紀熊野ジオパークセンター」で紀伊半島の大地の成り立ちなどについて学び、海沿いのジオサイトを巡ります。
2日目は、クリスタルリバーと呼ばれる古座川をはじめとした、水辺の絶景とアクティビティを体験。大自然の美しさを実感するとともに、地球・人(人類)の歴史を五感で感じてみましょう。

旅のしおり

01

大地の成り立ちを五感で学ぶ
「南紀熊野ジオパークセンター」

南紀熊野の大地の成り立ちや自然の不思議について、楽しみながら学んでみませんか。本州最南端・串本町潮岬に位置する、南紀熊野ジオパークの拠点となる施設「南紀熊野ジオパークセンター」。

紀伊半島の大型立体模型と大地の形成をダイナミックに映し出すプロジェクションマッピングで、南紀熊野の大地の成り立ちを知ることができます。さらに、見て、触れて、五感を使って“大地の秘密”を知る、さまざまな体験装置や実験装置も盛りだくさん!知識豊富なジオパークガイドが常駐し、地域の観光情報や各ジオサイトへの行き方なども案内してもらえます。

ガイドの方が大地の成り立ちについて教える様子

ガイドの方が大地の成り立ちについて丁寧に教えてくれます

体験コーナーで学ぶ様子

センターには体験コーナーが満載!

体験コーナーで学ぶ様子

02

トルコと串本、悲劇の犠牲者を悼み
友愛の歴史を伝える「トルコ記念館」

明治23年(1890年)、オスマン帝国の軍艦が樫野崎の海上で遭難し、乗組員たちが海に投げ出された「エルトゥールル号遭難事件」。地元住民が手を尽くして救難活動を行い、580名余りの遭難者のうち、69名が奇跡的に救出されました。以来続く串本町とトルコの友好の精神を広めるため建設されたのが、「トルコ記念館」です。軍艦の模型や写真などの展示から当時の様子を知ることができます。

串本町はトルコのヤカケント町、メルシン市は姉妹都市として提携。同館付近に建てられた「トルコ軍艦遭難慰霊碑」では、今も5年ごとに追悼式典が行われています。

トルコ記念館 エルトゥールル号遭難事故について学ぶ様子

まずはエルトゥールル号遭難事故について学びます

トルコ記念館の展示を観賞する様子
屋上展望台から実際に事故現場となった場所を望む

屋上展望台からは実際に事故現場となった場所を望むことができます

03

日本最古の石造り灯台「樫野埼灯台」
明治の串本に思いを馳せて

紀伊大島の東端・樫野の断崖にある、日本最古の石造り灯台「樫野埼灯台」。“日本の灯台の父”と呼ばれる、スコットランド出身の技師リチャード・ヘンリー・ブラントンによって、明治3年(1870年)に建設されました。現在は、自動点灯の無人灯台(内部非公開)。灯台の石材には、古座川町産の宇津木石が使われています。

螺旋階段で上部に登ると、パノラマの海の景色が広がります。石造り平屋建て・寄棟造りの旧官舎は、国の登録有形文化財に指定。内部を見学することができます。また、園地内にはイギリス人技師が植えたといわれている水仙が。12月下旬~2月下旬にかけて咲き乱れ、辺りに爽やかな甘い香りを漂わせます。

樫野埼灯台

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04

絶景として人気の「海金剛」

大自然が生み出した絶景「海金剛」。ピラミッドのように鋭くとがった巨大な岩が、海から突き出している景色は圧巻です。ゴツゴツとした岩肌に荒々しく打ち付ける波が迫力ある景観を造り出してします。

名称の由来は、朝鮮半島五霊山の一角・金剛山。「21世紀に残したい日本の自然100選」(森林文化協会・朝日新聞社)に選出された他、「エルトゥールル号遭難事件」を題材にした映画「海難1890」のロケ地にも選ばれました。非日常感満載、“秘境体験”をしたい方にもおすすめです。

海金剛

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05

美しい串本の海を思いっきり楽しめる
「串本海中公園」

海をテーマにさまざまな施設が融合した海中公園地区。水族館には、温かい黒潮の影響を受ける串本の海に棲む多彩な生き物が。沖合い140mの海に建つ海中展望塔や、半潜水型海中観光船「ステラマリス」での“海中散歩”では、サンゴやカラフルな熱帯魚を間近に眺めることができます。

雄大な太平洋を眼下に海鮮などの料理が味わえる「海中公園レストラン アクロポーラ」、ビーチでのスノーケリングやダイビングが体験できる「串本ダイビングパーク」なども併設。カップルや家族、大人数のグループで滞在できるログハウスもあり。こどもから大人まで、思う存分楽しめます。

串本海中公園
海中展望塔では海の中の生き物を目の前で見ることができる

海中展望塔では海の中の生き物を目の前で見ることができます

ナマコやウニなど実際に触れて体験できるコーナーも

ナマコやウニなど実際に触れて体験できるコーナーも!

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06

カヌーでゆったりと漂う
清流古座川

大自然に囲まれた古座川の清流を満喫できるカヌー体験。ゆったりのんびり、雄大な渓谷の風景を眺めることができて癒やされます。

底が見えるほど透明度の高い川の中には、たくさんの生き物が。魚を観察したり、岩陰にいる手長エビを捕まえたりと川遊びも可能。こどもから大人まで夢中になれるウォーター・アクティビティです。

古座川

07

火山が生んだ巨大な岩壁
「古座川の一枚岩」

古座川の左岸にそびえる一枚岩は、高さ約100m、横幅なんと500mにも渡る巨大な岩。約1500万年前~約1400万年前の火山活動によって生まれた、古座川弧状岩脈の一部です。日本の地質百選として国に指定されています。川からそそり立つ姿は大迫力。

「その昔、岩が大好物の魔物が一枚岩にかじりつこうとしたところ、犬に吠えられて逃げ出した」というユニークな民話も残されています。4月下旬、8月下旬の数日間(1週間程度)の日没直前には、伝説にちなんだ「一枚岩の守り犬」の影が現れるとして有名に。雨天時に岩に流れる雨「陰陽の滝」は魔物の悔し涙とも。

一枚岩

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08

大小の岩柱が並ぶ
不思議な風景「橋杭岩」

海中から大小40以上の岩が、連続してそそり立つ奇岩群「橋杭岩」。串本から大島に向かって約850mにも渡って列をなしています。規則的に並んだ岩の様子が、橋の杭だけが立っているように見えることからその名が付きました。弘法大使と天邪鬼が一晩で橋を架ける競争をしましたが、結局橋は完成せず杭だけが残ったという伝説が残されています。

干潮時には奇岩群の中ほどにある弁天岩まで歩いて渡ることも可能。島にある赤い鳥居をくぐると現れる祠に参拝することもできます。ぜひ、間近で大地の不思議を体感してみてください。

橋杭岩
夕暮れ時の橋杭岩

夕暮れ時の橋杭岩もおすすめです

干潮時の橋杭岩近くを散歩する様子

潮が引いていれば真近くを散歩でき、迫力満載!

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