南紀熊野の民話「瀞のぬしさん」を作成しました

 南紀熊野ジオパークのエリア内の民話を題材に絵本「南紀熊野の民話 瀞のぬしさん」を制作しました。この絵本は、新宮市立熊野川中学校の生徒さんたちがふるさと教育を兼ねたジオパーク学習を行いながら制作に関わりました。絵本に登場する背景の一部には、生徒さんたちが民話に登場する場所で、大地の質感そのものを表現するために岩の上に紙を置いて、鉛筆で凸凹をこすり模様を写し取ったものが使われています。また、学習の様子をまとめたページも内容に入れています。

 南紀熊野ジオパークエリア内の小学校や保育園・幼稚園に配布し、絵本教材として活用いただくことで、児童の頃から南紀熊野ジオパークを身近に感じ、興味を持ってもらえるよう工夫を凝らした一冊です。

 

 

特色:

1 本物から写しとった大地や植物の質感

  実際に岩や植物の上に紙を置いて、鉛筆で凸凹をこすり模様を写し取る「フロッタージュ」という技法を用いて、岩や植物の質感を表現しています。

 

2 民話の舞台の解説

  民話に登場するジオパークの見どころを、写真や図を交えながら、分かりやすく解説しています。

 

3 地域の言葉を用いた表現

  文面は北山弁で記載しています。また、地域の言葉との比較ができるようにしています。

 

以下より内容を見ていただけます。

南紀熊野の民話「瀞のぬしさん」

南紀熊野ジオパークセンターを始め、県立図書館(和歌山市西高松1-7-38)及び情報交流センターBig・U(田辺市新庄町3353-9)でも閲覧いただけます。

また、ジオパークエリア内の図書館(室)や和歌山県内の各市町村立図書館(室)へ順次寄贈し、活用していただく予定です。

 

なお、この絵本は2021年度から作成しているジオパークの見どころが舞台になっている民話絵本の第3弾となります。過去の制作した絵本はこちらからご覧いただけますので、ぜひ合わせてご覧ください。

南紀熊野の民話「橋杭岩の立岩伝説 河内島と鯛島」

南紀熊野の民話「クジラとモグラ おいの伝説」