南紀熊野の民話「クジラとモグラ おいの伝説」を作成しました
ジオパークの見どころの一つである日本一の落差で有名な那智大滝等が舞台になっている民話を基に絵本を作成しました。南紀熊野ジオパークエリア内の小学校や保育園・幼稚園に配布します。絵本教材として活用いただくことで、児童の頃から南紀熊野ジオパークを身近に感じ、興味を持ってもらえるよう工夫を凝らした一冊です。
特色:
1 本物から写しとった大地や植物の質感
実際に岩や植物の上に紙を置いて、鉛筆で凸凹をこすり模様を写し取る「フロッタージュ」という技法を用い、岩や植物の質感を表現しています。
2 民話の舞台の解説
民話に登場するジオパークの見どころを写真や図を交えながら、分かりやすく解説を行っています。
3 地域の言葉を用いた表現
この民話は新宮弁で記載しています。また、標準語も記載しており、地域の言葉との比較ができるようにしています。
概要:
1 クジラとモグラ
お坊さまが那智の滝で修業するための道中、困っているクジラとモグラを助けました。ようやく那智の滝へ着こうとした時、鬼と戦うことになり、なんとか退治することができましたが、いざ滝で修業をしようとしても滝つぼが深く、できませんでした。そこへ助けたクジラとモグラがやってきて、修業できるようにしてくれたため、偉いお坊さまになったというお話。
2 おいの伝説
昔、おいのという美しい娘がいました。ある日、浮島の森で山仕事をしていた父親のもとへお弁当を届けましたが、箸を忘れてしまい、代わりになる枝を取りに森の奥に入っていきました。しかし、なかなか帰ってこないため、父親が探しに行くと大蛇がおいのを飲みこもうとしていました。父親は助けようとしましたが、大蛇は森の底なし沼に姿を消してしまったというお話。
以下より内容を確認していただけます。
南紀熊野ジオパークセンターを始め、県立図書館(和歌山市西高松1-7-38)及び情報交流センターBig・U(田辺市新庄町3353-9)でも閲覧いただけます。
なお、この絵本は昨年度に引き続き、第2弾となります。昨年度の絵本はこちらからご覧いただけますので、ぜひ合わせてご覧ください。