ジオパークについて

ジオパーク(Geopark)とは

ジオパークは地質遺産(地球科学的な価値のある場所や景観)を持つ地域です。地質遺産は「地球の記憶」であり、私たちが⽣きている惑星「地球」の 46 億年にわたる物語の⼀部が記録されています。そして地質遺産の上で⽣きる私たち⽣物は、⼤地と深く関わり合いながら⽣きてきました。ジオパークの活動の⽬的は地質遺産を守ることです。そのために、地質遺産と関連した地域の様々な⾃然・⽂化遺産を利⽤し、地質遺産の価値を多くの⼈に伝え、それらを地域資源として活⽤するための教育活動やツーリズムなどを⾏っています。

他のジオパークは?

⽇本国内には、⽇本ジオパーク委員会に認定された⽇本ジオパークが 47地域あり、そのうち 10 地域は、ユネスコ世界ジオパークに認定されています。
令和6年10⽉現在

世界遺産との違いは?

ユネスコ世界ジオパークは 2015 年からユネスコの正式事業(2004 年よりユネスコ⽀援授業)となっており、50 年以上の歴史を持つ世界遺産と⽐べると新しいプログラムです。世界遺産との⼤きな違いは、認定された後も4年に1回の審査があることで、地質遺産の保護とそのための活動が継続されているかなどの状況が確認されます。また世界中のジオパークとのネットワークを構築し、お互いに協⼒し合いながら活動しています。

  ユネスコ世界ジオパーク 世界遺産
認定状況
(2024 年 1 ⽉)
48 カ国
213 地域
168 カ国
1223 地域
目的 地質遺産の保護と活⽤ 世界遺産の保護
評価対象 モノとジオパーク活動 モノ
現地審査 4年に1回更新 1回

 

ジオサイトとは?

ジオパークの見どころとなる場所をジオサイトと呼びます。
地質、地形、自然、歴史、文化など、そのジオパークを特色づける見学場所のことです。

南紀熊野ジオパークには 107 箇所のジオサイトがあります。(2015 年 9 ⽉現在)